日本IBMは10月12日、サービス管理やセキュリティーなどの機能を加え、IaaS環境を提供するマネージド・クラウド・サービス「IBM SmarterCloud Enterprise+」(SCE+)について、すでに利用可能となっているエーニンゲン(ドイツ)、ラーレイ(米国)のデータセンターに、幕張、ボールダー(米国)、オルトランジア(ブラジル)を加え、世界で5カ所のデータセンターが利用可能になったと発表した。

SCE+は、一般的なシステム構築に比較して短いリードタイムいう特徴をもち、Windows、Linux加えてAIXを提供するプラットフォームの選択肢、サービス内容と品質から選択できる4つのサービス・レベル(SLA)、VM単位でOSレイヤーまでをカバーする運用サービスなど、企業の本番環境をサポートする機能を有するクラウド・サービスとなる。

どのデータセンターからも同じサービスを同じ条件で利用でき、利用者は日本で契約することによりサービスの利用拠点を選ぶことができる。

同社では、拠点として幕張データセンターが利用できるようになったことにより、国内においてもSCE+上でのシステムの開発や運用・保守を行うことができ、また、データセンターを世界5カ所に拡充したことにより、例えば、新規事業を日本のデータセンターで立ち上げ、ビジネスの成長にあわせてグローバル拠点に順次展開することに対し、投資リスクの最小化を図りながら支援することができるようになったとしている。