日本SGIは10月11日、企業や研究機関で増え続けるデータの格納および高速処理に対応するため、RAID型ストレージシステム製品群「SGI InfiniteStorageシリーズ」の最上位モデル「SGI InfiniteStorage 17000」の販売を開始すると発表した。出荷時期は2012年12月末日を予定している。

「SGI InfiniteStorage 17000」

新製品は、サーバ・ストレージ間を接続するホストインタフェースに最新のInfiniBand FDRを採用し、最大40GB/秒という従来モデルと比べ4倍の実効帯域幅を実現している。ディスク間の入出力性能は140万IOPSで、従来モデルの1.4倍。より一層の高性能化により、特に研究機関における最先端の科学技術研究や製造業の大規模なシミュレーションシステムで利用が進む「Lustre File System」などの並列ファイルシステムの用途に対応する。

本製品では、大容量・高密度化への対応も一段と強化し、発売時点では、ディスクドライブを格納する高さ4Uの高密度筐体(エンクロージャ)に3.5インチドライブが最大60ドライブ搭載可能で、3TBドライブを使用した場合に1システムで600ドライブ、最大1.8PB(ペタバイト)の容量を確保する。

2013年第1四半期には、さらに高密度化を図ったエンクロージャを出荷予定。この場合、1システムで1,680ドライブ搭載可能になり、4TBドライブを使用すると最大6.7PBの大容量が実装可能となる。

製品の価格は、6,337万5,000円(税別)(5エンクロージャ構成時:60bayエンクロージャSATA200TB構成時)。