Texas Instruments(TI)は、低価格のローパワーRFバリューラインSoC製品に「CC2543/2544/2545」を追加したと発表した。
同製品群は、MCU、32KBのフラッシュ、および1/2KBのRAMを1チップに統合したもの。2Mbpsのデータレート、102dBのリンクバジェット、およびスリープタイマ動作中のスリープ時電流が1μA未満などといった特徴を有し、コンピュータの周辺機器、ゲーム機器、リモコンおよび玩具などの、低価格と実装効率の要件を持つコンシューマ・エレクトロニクス製品に最適だと同社では説明する。これらのSoC製品は、汎用I/Oのピン数で区別されているほか、CC2544はUSBドングル・アプリケーション向けにUSBインタフェースを内蔵している。
また、CC2500/2510をベースとした各製品との間で無線通信の互換性を提供するとともに、低消費電力のワイヤレスアプリケーション向けに、バイパスモードを備えた降圧型コンバータ「TPS62730」とも組み合わせて使用することが可能だ。さらに、より大きなメモリ容量およびBluetooth low energy(BLE)のサポートにもアップグレードが可能だ。
この他、各種の2.4GHz帯アプリケーション向けに、包括的なハードウェア性能の検証プラットフォームおよびソフトウェアの開発環境を提供する開発キット「CC2543/2544DK」も発表している。
なお、パッケージはROHS指令に適合する5mm角の32ピンQFN。価格は1万個受注時で1.45ドル。現在、量産出荷中。開発キット「CC2543DK/2544DK」は299ドルで販売されている。また、同一のベースボードを使い、Bluetooth low energyの開発環境に拡張できるキットを99ドルで供給している。