Googleは10月11日、同社の提供する新たなオンライン広告商品として「AdWords Express」を発表した。業種や店舗住所、上限予算などを指定するだけで、Googleの検索結果画面やGoogleマップに簡単に広告を表示できる地域密着型のオンライン広告プロダクトとなっている。
AdWords Expressは同社のオンライン広告「AdWords」をベースとした広告商品。2011年より一部の店舗でβテストを経て、今回の公開となった。スマートフォンなどの位置情報を利用したGoogleマップでの広告表示によるO2O(オンライン・トゥ・オフライン)マーケティングにフォーカスした広告商品となっており、同社では”地域密着型”の広告としている。
広告の掲載設定は、店舗住所や広告のカテゴリ・広告文章、広告費の支払い方法などを設定するだけとなっており、Googleのアカウントを既に持っているユーザであれば10分ほどで完了する。掲載される広告イメージはAdWords広告と同様で、CPC課金という点も同じだが、キーワードや単価の設定といった細かい設定を行う必要はない。
反面、同じ広告キャンペーンで複数の広告テキストを使用した広告の出稿ができない点や、細かなコンバージョン測定が難しいといった点もある。
これに対して、Googleでは”広告プロダクトの多様化”としており、今回発表されたAdWords Expressは、これまでオンライン広告に対して難しいといったイメージを持っていた層や手を出していなかった層をターゲットに、非常に簡単に手軽に広告の設定ができることをポイントに挙げている。
AdWords Expressは設定の簡易さや運用の自動化などが特徴となっているが、AdWordsに取って代わるものではなく、細かなキャンペーン管理やコンバージョン測定などを行うためにはAdWordsの利用が必要となる。同社が「オンラインにまだまだ触れていない層を取り込むのが一番大きな目的」とするように、AdWords Expressはまず使ってもらうことを目的としたプロダクトとなっている。
AdWords Express Webサイト |