2013年度の打ち上げを予定している宇宙航空研究開発機構(JAXA)の人工衛星プロジェクト「GPM/DPR」。同衛星を活用したカエル紳士を救うiPhone(iPad)アプリ「救え! カエル紳士」が登場した。
同アプリは、突然の雨からカエル紳士たちを救うために、降雨情報をGPM/DPRから受け取って雨が強くなる前に彼らに傘を渡す、というシンプルなタップゲーム。登場するのは背広姿のカエル紳士のほか、すでにレインコートを着たカエル、そして颯爽と街を横切っていくカタツムリ忍者。
ゲーム内容としては、GPM/DPRから送られてくる降水状況を見つつ、雨の強さが1.0mm/h以上になるまえにカエル紳士たちに傘を渡せばポイントが加算。また、カタツムリ忍者をタップしてもポイントが加算されるが、レインコートを着たカエルをタップするとミスとなる。雨が強くなる前に傘を渡せなかったカエル紳士もミスの対象となり(×印が付く)、5回のミスでゲームオーバーとなる。
また、ゲーム本編に関連して、累計プレイ回数や、最高降水強度、オンラインランキングなどを見ることが可能なほか、GPM/DPRに関する説明も見ることができる。
さらにJAXAならびにDPRのWebサイトを見に行くことも可能だ。
ちなみにGPMは全球降水観測計画と呼ばれるもので、主衛星1基と副衛星8基程度からなる観測網で構成されており、3時間ごとに地球全体をカバーする降水マップを作成して、水資源の管理、天気予報の精度向上、洪水警報システムの改善、異常気象の解明といった水に関わる様々な分野で活用しようというもの。DPR(Dual-frequency Precipitation Radar:二周波降水レーダ)は主衛星に搭載されるKu帯とKa帯の2つの周波数帯を持つ2台のレーダを組み込んだシステム。
2台のレーダが放射するビームを対象となる雨粒や雪に同時に当てることで、強い雨から弱い雪まで、降水のすべてをこれまでにないレベルの正確さで観測することができるようになる。
なお、同アプリの容量は12.3MB、iOS 3.0以降を搭載したiPhone、iPod Touch、iPadで動作するという。