NXP Semiconductorsは、90nmプロセス採用の非接触インタフェース搭載MCU「SmartMX2」が、情報セキュリティの国際標準コモン・クライテリア(CC) EAL6+認定を取得したと発表した。
独連邦情報安全局(BSI)によるEAL6+のセキュリティ評価では、数学的概念に基づく評価が追加され、セキュリティアーキテクチャ全体に渡って侵入型、半侵入型、非侵入型のさまざまな攻撃に対する耐性が検証されるだけでなく、設計におけるセキュリティコンセプトの形式的な検証も行われる。CC EAL6+認定に数学的概念に基づく検証が導入されたことにより、「SmartMX2」セキュリティ・アーキテクチャの信頼性水準が一層高まったと同社ではコメントしている。
「SmartMX」ファミリは、レーザによる攻撃に対する保護機能を実現した独自のSecureFetchプロテクションをはじめ100以上のセキュリティ機能を実装したIntegralSecurityアーキテクチャを採用することにより、電子政府やバンキング、モバイルトランザクション、公共交通機関、アクセス管理、デバイス認証など幅広い範囲のアプリケーションに採用されており、すでに10億個以上が出荷され、電子パスポートを導入する世界102カ国のうち86カ国で採用されているという。
なおSmartMX2は、8~32ビットのアプリケーションインストラクションセットをサポートするSmartMX2 CPUの他、RSA/ECCおよびDES/AESをサポートする電力効率に優れた高速暗号化コプロセッサ、小型アンテナのサポートを含めて最適化されたISO/IEC 14443インタフェースを搭載しているほか、アプリケーション統合のためのMIFARE DESFire、MIFARE Plus、MIFARE Classicをサポートしている。