富士通は10月10日、ビッグデータを利活用するためのクラウドサービス「データ活用基盤サービス」のサービス体系および料金体系を刷新し、「データ活用基盤サービス(スタンダード)」(以下、スタンダード)と「データ活用基盤サービス(プレミアム)」(以下、プレミアム)として、同日より提供開始すると発表した。
同サービスは、データを収集、蓄積し、データ分析や将来予測を行う基盤を利用状況に応じて提供するクラウドサービス。
「スタンダード」は1システムを構築可能で、新規のシステム検証のトライアル利用やスモールスタートでコストを抑えたい小規模システム向けとなっており、仮想環境上のCPUやディスクといったハードウェアとそのハードウェア上でビッグデータを処理するためのソフトウェアなど利用できるICTリソースに制限を設けており、「プレミアム」は複数システムを構築可能でき、「スタンダード」の約10倍の拡張性を確保し、本格的にビッグデータ活用に取り組む大規模システム向けとなっている。
同サービスの特徴として、サービスポータルからの申請でICTリソースを増設・減設可能。また、非構造化データの収集・蓄積を実現可能なストレージとインタフェースを提供する。
必須の基本サービスには、プラットフォーム上の利用者システムにおける運用機能や各サービスに格納されたデータを連携させるためのジョブの登録機能を提供し、GUIを使って統合的に操作可能な「プラットフォーム共通サービス」と、インターネットでアクセス(データの収集・保存、参照、削除、通知)可能で非構造データを扱うことのできるストレージ機能を提供する「非構造データ対応ストレージサービス 」が付く。
選択可能なオプションサービスには、ODataプロトコルでアクセス(データの参照、削除)可能なリレーショナルデータベース機能を提供する「リレーショナルデータベースサービス」、 事前に条件を定義しておくことで、非構造データ対応ストレージに保存される大量データを時系列にリアルタイム分析し、通知イベントを出力させる複合イベント処理機能を提供する「複合イベント処理サービス」、非構造データ対応ストレージに蓄積された大量データに対し、簡易な分析から機械学習のような高度な分析まで処理する並列分散処理機能を提供する「並列分散処理サービス」がある。
価格は、「スタンダード」が 月額32万円(税別)から、「プレミアム」が 月額290万円(税別)からとなっている。