Maxim Integratedは、計測とセキュリティ、通信を組み合わせた高集積スマートメーター用SoC「Zeus」を発表した。

スマートメーターの拡大にともない、盗電やグリッドへのサイバー攻撃に対する防御のためのセキュリティの必要性が高まっている。同製品は広範なセキュリティおよび通信の必要条件に対応し、スマートメーターメーカーに複数のエンドマーケットに向けた開発用プラットフォームを提供する。内蔵の暗号化モジュールにより通信セキュリティを確保、セキュアブートローダは不正なファームウェアの変更を防止するほか、タンパ検出はメーターに対して試みられた物理的な攻撃のすべてを検出/記録/報告することをプロバイダに保証するものとなっている。

搭載されているA/Dコンバータ(ADC)は、それぞれ10kSpsで動作し、5000:1のダイナミックレンジにわたり0.1%の精度を実現している。また、120MHz ARM Cortex M3プロセッサと40MHz 32ビットMCU「MAXQ30」を搭載し、計測機能用のDSPをサポートしているほか、WELMECによる法規制関連機能と非関連機能の分離に対応し、検証を容易にするマルチコアアーキテクチャを有している。

計測、セキュリティ、通信を組み合わせた高集積スマートメーター用SoC「Zeus」