東京商工リサーチはこのほど、岩手県の大槌町漁業協同組合が10月5日に自己破産したと発表した。負債総額は約15億5000万円。

同協同組合事業は1971年に設立され、サケの定置網漁を中心に事業を展開していた。ピークとなった1981年3月期には年商52億4545万円、8335万円の黒字を計上したが、近年は環境変化やサケ輸入の増加により年商は下降し、2010年3月期には5億円を超す債務超過に陥っていたという。

さらに、東日本大震災により建物や市場設備などが被災し、震災による直接被害が追いうちをかけた形となり、このたび、事業継続を断念した。