NECは10月9日、東京都新宿区の全庁プライベートクラウド基盤を構築し、同システムが9月から稼動したと発表した。同基盤はWindows Server 2008 R2 Hyper-Vを活用している。
新宿区は、2008年に情報化戦略計画を定め、「次世代の行政サービス創造に向けた電子自治体」の実現に向け、ITシステム共通基盤の整備、標準化を進めている。
これまで新宿区はNECと共同で、第一ステップとして2010年に全職員が共通で使用する文書管理システムや職員ポータルなどの「内部情報系システム」のサーバ約150台を43台に集約した。
今回、第二ステップとして「各課個別業務システム」を集約するためのプライベートクラウド基盤を構築。2015年までに「各課個別業務システム」をプライベートクラウド基盤上に順次移行する計画で、約250台のサーバを24台に集約する。
NECではこれにより、年間ITコストは約24%削減でき、また、データセンタへの遠隔バックアップ導入により災害時のデータ保全及び事業継続強化を実現したとしている。