IHIは10月4日、車両や室内などさまざまなシーンに対応可能なオゾン脱臭除菌機「DH-5D」を開発したことを発表した。
オゾン脱臭除菌機は、オゾンガスを密閉空間に放出し、内部の隅々までオゾンを充満(くん蒸)させることで、浮遊菌や、装備品の表面だけでなく裏側にある付着臭・付着菌まで、短時間で強力に脱臭・除菌を行うことができる装置。
DH-5Dは、重量3.4kg、355mm×175mm×172mの小型・軽量かつ、操作性、耐久性の高いタッチパネルを採用することで、さまざまな場所において1タッチで容易にくん蒸を実施することが可能となっている。また、省電力かつ高効率なオゾナイザーを搭載している。オゾナイザーは、万一のオゾン発生異常を防ぐため、異常時には装置を停止し、異常ランプが点滅する仕組みとなっている。
さらに、オプションとしてオゾン分解装置との自動連動機能を有しており、それにより無人の室内などを脱臭・除菌した後に、自動でオゾンガスを分解することが可能なため、室内などにオゾンガスが残留することがなく、すぐに室内を使用することも可能となっている。
主に車両では、食品搬送車(食品工場、給食センターなど)、乗用車(新車カーディーラー、中古車販売業、整備工場、レンタカーなど)、トラックコンテナ、老人福祉施設の送迎車などに、また、室内では、ホテル、旅館、老人施設、病院、スポーツジム、幼稚園、保育園、学校、塾、カラオケ室などでの適用を想定しているという。
なお同製品の希望小売価格は26万5000円、オプションの分解装置は11万円で、グループとして年間600台の販売を目指すとしている。