宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2012年10月4日~5日にかけて、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から、5機の超小型衛星を放出した。
放出された5機はJAXAの公募で選ばれた「RAIKO」(和歌山大学、東北大学など)、「FITSAT-1」(福岡工業大学)、「WE WISH」(明星電気)の3機と、NASAが提供した「F-1」(NanoRacks)、「TechEdSat」(Ames Research Center)の2機。大きさは、RAIKO以外の4機が1Uサイズ(10cm角)で、RAIKOのみ、それを2つ並べた2Uサイズとなっている。これらの衛星の概要や放出方法については、過去に大塚実氏がレポートをしているので、そちらを参照していただきたい。
なお、放出は2回に分けて実施され、1回目の放出は10月4日23時37分でRAIKOとWE WISHが、2回目の放出は10月5日0時44分で、F-1、TechEdSat、FITSAT-1がそれぞれ放出された。
2回目の放出の様子。3機がほぼまとまった状態で放出されており、映像では1つの塊のように見える。左の映像がISSから放出された瞬間のもの。右側の映像はその直後の様子で、分かりづらいが輝点が3つあることが見てとれる (c)JAXA |
■ISSからの超小型衛星放出に関連する記事
・【コラム】大塚実の月刊宇宙開発 JAXA、国際宇宙ステーションから放出する超小型衛星5機をプレス公開 -後編 (2012年6月29日)
・【コラム】大塚実の月刊宇宙開発 JAXA、国際宇宙ステーションから放出する超小型衛星5機をプレス公開 -前編 (2012年6月28日)
・【レポート】JAXA、宇宙ステーションから超小型衛星を放出できる装置をプレス公開 (2012年1月25日)