タカラバイオは、遺伝子増幅(PCR:Polymerase Chain Reaction、ポリメラーゼ連鎖反応法)装置のラインアップを拡充し、既存品よりコンパクトで使いやすい機種として「TaKaRa PCR Thermal Cycler Dice Touch」を開発、2012年10月9日より発売することを発表した。

同社は1988年よりPCR装置の販売を開始しており、これまでに累計10,000台以上を大学や企業の研究者に販売してきた実績を有している。今回開発された装置は、従来製品比で約5割の軽量化となる重量5.0kgを実現したほか、体積も同6割減となる180mm×285mm×205mmを実現。

また、ワイドカラータッチパネルを搭載することで、直感的な入力操作を可能とした。性能としては従来機同様、温度コントロールによる再現性の高いPCR反応が可能であるほか、反応ブロック内で、列ごとに温度勾配をかけることが可能なグラジエント機能も搭載しているため、PCR反応条件の最適化も容易に行うことが可能だという。

なお同製品の価格は60万9000円で、同社では発売より1年間で2億円の売り上げを目指すとしている。

「TaKaRa PCR Thermal Cycler Dice Touch」の外観