NTTコミュニケーションズは10月1日、個人が所有するスマートフォンやタブレットなどを業務に活用する「BYOD (Bring Your Own Device)」のサポート強化を目的に、BYODソリューション推進室を新設した。

同社はこれまで、スマートフォン向けビジネス通話アプリ「050 plus for Biz」や携帯通話料金の公私分計サービス「0035ビジネスモード」といったBYODに活用可能な各種サービスの利用推進などにより、BYOD関連のノウハウを蓄積してきた。今回、BYODソリューション推進室を設置し、関連サービスの開発・提供にさらに注力する。

現在提供中のBYODソリューションのイメージ

BYODソリューション推進室のコンセプトとして、「コスト改革」「ワークスタイル改革の促進」「BYOD導入に対する不安の解消」の3つが挙げられている。コスト面では、050 plus for Bizや0035ビジネスモードをBYODで利用することで、携帯電話の通話料金を大幅に削減できるとしている。

また、クラウドや企業内システムに安全にアクセスできるサービス「モバイルコネクト(10月中に「Bizモバイルコネクト」に名称変更予定)」や仮想デスクトップサービス「BizデスクトップPro」により、外出先でもオフィスと同様に安全・便利な環境を提供し、ワークスタイルの変革を促進するとしている。従業員の私有端末利用時についても、業務用の電話番号やメールアドレスといったデータをクラウド化し、場所を問わず電話・メールを安全に利用できるようにする統合アドレス帳サービスなども今後提供する予定。

BYOD導入時の端末の紛失・盗難による情報漏えいなどセキュリティ面における企業側の不安に対しても、端末に情報を残さないモバイルコネクトやBizデスクトップProなどのサービスにより、リスクを回避することができるとしている。今後は、端末紛失時の安全性を高めるため、プライベート情報を保持したままビジネス関連の情報のみを遠隔消去できるサービスなども提供する。