米Googleは9月28日(現地時間)、DriveとPicasaの無料ストレージを統合し、フィード向けAdSense、Classic Plus、News Badges、Spreadsheet Gadgetsなどを終了させる計画を発表した。同社は重要な事業にリソースを集中させるために、昨年の夏から「Spring cleaning (大掃除)」と呼ぶサービスや製品の整理を進めており、これまでに60近いサービスや製品の統廃合を行ってきた。
現在オンラインストレージサービスGoogle Driveで5GB、写真サービスのPicasa Web Albumsでは1GBのオンラインストレージを無料で使用できるが、統合によって2つのサービスで使用できる容量が5GBになる。このほか追加ストレージの契約についても、契約した容量をユーザーが使用できる全容量にする。例えば100GBのプランを契約すると、それまで使用できた5GBに100GBが加算されるのではなく、100GBが使用可能容量になる。今年の春にGoogle Driveを開始した際に、Googleは追加ストレージをDriveとPicasaで共有するように変更しており、2つのサービスの一体的な提供を浸透させる形だ。変更によって、よりシンプルに無料ストレージおよび契約ストレージを管理できるようになるが、無料ストレージ割り当ての削減にもなる。DriveとPicasaの両方を使用しているユーザーは、変更に伴う容量不足に注意を払う必要がある。統合は数カ月をかけて実施するという。
フィードの中にAdSenseコードを埋め込んで広告を表示させるフィード向けAdSenseは、10月2日より終了に向けた作業を開始し、12月3日に停止させる。パブリッシャーは引き続きFeedBurner URLを使用でき、購読者を異なるURLに誘導する必要はない。GoogleはAdSense Help Centerで、詳細情報を提供している。
Classic Plusは、用意された画像を選択したり、または所有する画像をアップロードしてGoogle.comに背景画像を配置するパーソナライズ機能だ。10月16日から画像をアップロードできなくなり、11月にサービスが終了になる。
News Badgesは、ユーザーのGoogle Newsの利用に対して様々なバッジを提供するサービス。10月15日でバッジの発行およびRecommendedセクションでの表示を終わらせる。
Spreadsheet Gadgetsは、ユーザーが頻繁に使用するガジェットがGoogleドキュメントのスプレッドシートのグラフなどに追加されているため、2013年に入ってから徐々にサービスを終了に向かわせる。
検索トレンドの調査ツールであるGoogle Insights for SearchとGoogle Trendsを統合し、Google Trendsに1本化した。すでに新デザインでのサービスを開始している。ほかにも、モバイル向けGoogle Mapsに機能が統合されたPlaces DirectoryのAndroidアプリおよびWebサイトの提供を終了、ソーシャルアクティビティのレポートをGoogle Analyticsのソーシャルレポートにまとめ、Webmaster Toolsでの+1レポートの提供を11月14日で終わらせる。