ハッブル宇宙望遠鏡が、ふたつの星団が衝突合体する様子をとらえた。非常に強い輝きをはなつ、印象的な1枚だ。
この画像に写っているかじき座30番星は、地球から17万光年の位置に存在する星の集団だ。当初、星形成領域であるかじき座30番星の中心にひとつの星団があるのだと考えられていたが、実際には、100万年ほど年齢の違う2つの星団が結合したものであることが分かった。
今回、小さな星団が大きな星団にぶつかって合体している様子が観測されたことで、既知の星団の起源を知るきっかけとなる可能性もあるということだ。
かじき座30番星全体では2500万年もの間、活発に星を形成している。しかし、この状態が今度どのくらい続くのかは現在のところ分かっていない。
きらきらと輝いている青い光は、画像の中の光で最も高温のもの。緑色は酸素の輝きで、赤色は水素の放つ蛍光を示している。