アドビ システムズと毎日新聞は28日、毎日新聞が刊行する有料デジタル媒体「TAP-i(タップ・アイ) by 毎日新聞+スポニチ」の制作・配信に、アドビ システムズの電子出版ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」(以降、ADPS)を採用したと発表した。

「TAP-i by 毎日新聞+スポニチ」は、iPadなどのタブレット端末やスマートフォン向けに特化したニュースメディア。5月25日の創刊以来、毎日新聞とスポーツニッポン新聞の取材ネットワークとコンテンツを活かし、さまざまな分野のニュースや情報を日刊で配信。現在はプロモーション期間としてiPad / iPhone / Android Tab / Andoroid Phone向けに無料配信しており、10月1日より有料サービスが開始される。

毎日新聞はADPSを採用したことで、同社既存のシステム資産を活かしながら、よりリッチでインタラクティブ、かつユーザーにとって使い勝手の良い電子コンテンツの制作および配信を実現したとのこと。さらに、ADPSにアクセス解析ツール「Adobe SiteCatalyst」を組み合わせることで、記事やその他コンテンツ、広告の閲覧状況などを自動的に収集、解析、効果測定し、収益化を向上させるための最適化や改善も可能になったという。

また、ADPSの権利付与機能により、毎日新聞が提供する会員向けサービスの認証や決済を行うためのID「毎日ID」との連携も可能になり、同IDでログインしてTAP-iのコンテンツを無料で閲覧・ダウンロードも行える。ADPSの権利付与機能の採用は、国内の出版社では初となる。