トヨタは9月27日、IT技術を活用した次世代自動車のコンセプトモデル「Smart INSECT」を公開した。

コンセプトモデル「Smart INSECT」

「Smart INSECT」の"INSECT"は「Information Network Social Electric City Transporter」の略。超小型一人乗り電気自動車(EV)「コムス」をベースに、次世代のつながるサービスに必要なモーションセンサーや音声認識、行動予測による目的地設定などの技術を搭載している。

車両前方のモーションセンサーでクルマに近づいた人の顔を検知し、認証システムに登録済みのドライバーの顔写真と照合してフロントライトを点滅させたり、インストルメントパネルのモニターで挨拶(HELLO などの表示や声での応答)を行ったりするといったドライバーとのコミュニケーション機能が備わっていることが特徴。

また、モーションセンサーでドライバーの動作を検知。手の動きに応じてドアをオープンするほか、音声情報を認識するバーチャルエージェントがドライバーとの対話によってドライバーの意図を予測し、目的地を設定したりクルマの各種機能を操作したりする機能などが備わっている。

さらに、スマートフォンのナビゲーションやコンテンツを、エージェントを介して音声で操作したり、自宅の施錠やエアコンの状態を車内から行うことなども可能となっている。