ARMは、富士通セミコンダクター(FSL)と同社のARM Cortex-M3プロセッサベースマイクロコントローラ「FM3ファミリ」向けに、総合的なC/C++ソフトウエア開発環境「Keil MDK-Fujitsuマイクロコントローラ開発キット」を共同で開発したと発表した。
MDK-Fujitsuは、FM3ファミリ向けに開発されており、ARM C/C++コンパイラ、μVision4 IDE、CMSIS、DSPライブラリ、デバッガ 、シミュレータ、RTX RTOSが含まれている。デバッガは、Segger JLINK、Keil ULINK2、ULINK-ME、ULINKproなどのアダプタに対応。ULINKproのETMストリーミング・トレースは、FM3ファミリのリアルタイムのプログラム動作、コードカバレッジなど、ソフトウェアのパフォーマンスを解析することができるため、ソフトウェア開発者は、開発期間の短縮を図ることが可能になるという。
またMDK-Fujitsuは、すべてのFM3ファミリのセットアップファイル、フラッシュ・プログラミング・アルゴリズム、デバイス固有のデバッグ・ビューをサポートしているという。
なお、同開発キットは、ARMもしくはARMの開発ツール代理店より12カ月の期間限定ライセンスとして提供されている。