テクトロニクス社は9月26日、100Gのテスト要求に対応するBERTScopeビット・エラー・レート・テスタの新製品「BSA286C型」を発表した。同製品の発表により同社は、エラー検出、パターン生成、クロック・リカバリを含む、最高28.6Gbpsまでの規格適合性試験の完全なサポートを実現したという。
通信サービス事業者の開発部門は現在、規格に適合した100Gのコンポーネント、ルータ、その他製品の早期市場投入にあたって、小さなタイミング/ジッタ・マージンなどの難題に直面しているという。同製品は300fs以下の固有RJジッタ・ノイズ・フロアにより、正確なBERテスト、PHY(物理層)の原因解析が可能であり、特定のデバイスが初期テストで不良となる原因を理解することが可能だ。
デバッグアプリケーションでは、同製品を活用することで確率の低いイベントを含むさまざまな信号の真のジッタ測定ができるようになり、ジッタをランダム成分とデターミニスティック成分に正確に分離することも可能になるという。また、信号が高速になるにつれ、クロストークがジッタ性信号ノイズの大きな原因となるが、同製品と同社のDSA/DPO/MSO70000シリーズ・オシロスコープは、有界非相関ジッタ(BUJ)を分離するジッタ分離モデルを採用することで、クロストークに起因する設計課題を迅速かつ詳細に解析することが可能になっているという。
さらに100Gのテストでは、規格の適合性と性能を検証するため、28.6GbpsのBER(ビット・エラー・レート)ストレス・レシーバ・テストが重要な要件となっており、このデータ・レートにより、100GBASE-LR/ER-4で最速の25.78125Gbpsで必要とされるマージン検証およびFEC(前方誤り訂正)に対応が可能になるとしている。