Texas Instruments(TI)は、未経験者や学生からエキスパート技術者まで、様々な技術経験レベルを持ったユーザーが、ARM Cortex-M4Fマイコン製品および同社のStellarisファミリマイコン製品を使った組込製品の開発を短時間で行うことを目的とした評価キット「Stellaris LM4F120 ローンチパッド(型番:EK-LM4F120XL)」を発表した。

同キットにはStellarisの「LM4F120」が搭載され最大80MHz動作や浮動小数点演算が可能。また、最大10万回の書き込み/消去サイクル可能な256KBフラッシュ、高精度な高速12ビットA/Dコンバータ(最大1MSps)および最大24本のタイマを内蔵しており、タイマの一部は最大64ビットに設定が可能だ。

さらにライセンス不要、ロイヤリティフリーのStellarisWare softwareがROM内にロード済みの状態で提供されるため、フラッシュメモリの容量を節約することが可能なほか、設計の簡素化による製品の市場投入時間の短縮を図ることが可能。

加えて、USB通信、UART、I2CおよびSSI/SPI向けのシリアル・ポート、CANコントローラなどのペリフェラル群を統合しているため、各開発者は最適な通信サポートを選択することが可能となっているほか、すぐに使うことができるRGB LEDのサンプルコードを出荷時にフラッシュに書み込み済みのため、実機デモを10分以内に開始することができるという。

なお、EK-LM4F120XLはすでに提供を開始しており、同社Webサイトでの価格は4.99ドルとなっている。