アドビ システムズは24日、ガートナーの調査レポート「Magic Quadrant for Web Content Management(Webコンテンツ管理部門のマジッククアドラント)」2012年版において、「リーダー」クアドラントに位置づけられたと発表した。
このレポートでは、同社を含む19社のベンダーが評価されており、ベンダーの「実行能力」を評価するため、製品/サービス、企業としての全体的な存続性、販売実行能力/価格設定、市場の反応と実績などに関する評価基準が設定された。また、「ビジョンの完全性」を評価するためとして、市場への理解、マーケティング戦略、販売戦略、サービス/製品戦略、ビジネスモデルなどに関する評価基準が設けられた。
「マジック・クアドラント」は、個々の市場領域で活動しているベンダー各社の相対的な位置関係を明らかにすることで、その市場の現在の状態を視覚的に表したもの。縦軸に「実行能力」、横軸に「ビジョンの完全性」というパラメータが配置されており、そのバランスによって「リーダー」、「概念先行型」、「特定市場指向型」、「チャレンジャー」という4つの位置づけに割り当てられる。
同社が位置づけられた「リーダー」は、「実行能力」と「ビジョンの完全性」の総合得点が最高の企業であり、明確なビジョンのもと、オンラインチャネル最適化(OCO, Online Channel Optimization)によってより幅広い文脈を理解することで、優れた業績を達成しつつ、将来への準備も整えているとされる。また、強力なチャネルパートナー、複数地域でのプレゼンス、一貫した業績、プラットフォームの広範なサポート、良好なカスタマーサポートを実現しており、さらに、ひとつないし複数の技術や業界別市場で優位性を示している。
そのほか、リーダーは、自社の製品が適合すべきエコシステムを認識しているほか、企業での展開方法を実証し、他のビジネスアプリケーションおよびコンテンツレポジトリとの連携を実現し、業界別プロセスまたは業種共通型ソリューションを特化した形で提供することができるとされている。