米IBMは9月24日(米国時間)、データ分析やストレージマイグレーションなどのソフトウェアを開発・提供する英Butterfly Softwareを買収したことを発表した。Butterfly Softwareは非公開企業で、買収金額など詳細は公開されていない。IBMは先にデータ分析とストレージ分野を強化する方向性を示しており、この戦略に沿うものとなる。
Butterfly Softwareは、バックアップ分析、ストレージ分析、バックアップ/ストレージマイグレーションなどの製品を提供するソフトウェア企業。エージェントを利用せず、短時間でのストレージやバックアップの自動分析、業務に支障を与えないマイグレーションなどを特徴とする。同社製品を利用することで、ストレージや運用時間、IT予算、消費電力などの節約につながるという。
買収後、Butterfly Softwareの技術はIBMのソフトウェア事業部に統合され、ストレージソフトウェアおよびハードウェアソリューションからの価値を引き出す新しい方法として利用するとしている。両社はすでに提携関係にあり、IBMのストレージ管理「Tivoli Storage Manager」製品群と併用できる。
IBMはストレージと分析分野を強化する方針をしいており、買収は重要な戦略となっている。同社は8月には13億ドルでの人材管理Kenexaを、フラッシュメモリのTexas Memory Systemsを買収することを発表している。