Maxim Integrated Productsは、車載、産業用リチウムイオンバッテリ、燃料電池アプリケーション向けに第4世代の高電圧バッテリモニタ「MAX17823」を発表した。

同製品は、独自のISO 26262診断機能を内蔵し、電気自動車およびハイブリッド電気自動車の走行距離を最大化するとともに、バッテリや燃料電池の安全性と信頼性を確保する。独自の差動UART通信リンクは、車載用にEMCが強化されており、保守作業によるバッテリパックの切断時にも中断のないセル監視を実現し、高コストのデジタルアイソレータを不要にする。デイジーチェーンUARTインタフェースは最大3mのケーブル長に対応し、EMC準拠試験に合格している。

また、シャットダウン機能により、ホストマイクロコントローラの12V電力が失われた場合、デイジーチェーンされたすべてのデバイスが1μA以下のスリープモードへと安全に移行する。さらに、ASIL-D(Automotive Safety Integrity Level "D"、ISO 26262により規定)への準拠を達成した。96セルのホットプラグおよびセル逆接の耐性による安全なパックの組み立てに対応し、耐性はBMS(バッテリ管理システム)製造時に最高の信頼性を確保している。この他、毎秒100回測定の性能を備えている。

なお、パッケージは10mm角の64ピンLQFP。動作保証温度は-40℃~+105℃。

車載、産業用リチウムイオンバッテリ、燃料電池アプリケーション向け第4世代高電圧バッテリモニタ「MAX17823」