米Microchip Technologyは9月17日(米国時間)、USB 2.0デバイスに対応した8bit MCU 3ファミリ合計15製品を発表した。
「PIC16F145X」ファミリは3製品が発表された。パッケージはいずれも4mm×4mm角で14pin SOIC/TSSOP/PDIPと16pinのQFN、および20pinのSOIC/TSSOP/PDIP/QFN。PCのアクセサリーやUSBのセキュリティドングル、パルスオキシメータなどの用途に最適とする。
「PIC18F2X/4XK50」ファミリも3製品が発表された。同社のPIC18 USB MCUとピン互換性があり、1.8V~5Vの電圧で動作し、充電時間測定ユニットを内蔵する。これにより高精度の容量式タッチセンサが必要とされる、オーディオドッグやデータロガーに最適と説明される。28pinのSOIC/SSOP/SPDIPと6mm×6mm角のQFN、および40pinのPDIPと5mm×5mm角のUQFN、および44pin TQFPの各パッケージで提供される。
そして「PIC18F97J94」ファミリが9製品となっている。LCDコントローラやVbat端子付きRCCC、USBを1チップ化している。LCDコントローラは60×8で合計480セグメントの表示が可能であり、ホームオートメーションやセキュリティパネル、ハンドヘルドスキャナー、単相の電力メーターなどに利用できるとしている。パッケージは64pinのTQFP/QFN、80pinのTQFP、100pinのTQFPの各パッケージが用意される。
いずれの製品もアクティブ時の消費電流は35μA/MHzであり、スリープモードにおいては20nA。
開発環境としては、オープンソースのUSBフレームワークにHID/CDC/Mass Storage/Win-USB/Audio-MIDIの各クラスに対応するMLA(Microchip Library of Application)を無償提供するほか、Low Pin Count USB Development Kitを39.99ドルで即時提供可能であり、10月にはPIC18FXXK50ファミリ向けにPICDEM FS-USB Board(59.99ドル)を提供予定である。また11月にはPIC18F97J94とPIC18F87J94向けにFull-Speed USB Plug-in Modules(PIMs)をそれぞれ45ドルで提供予定である。このPIMは同社のLCD Explorer Development BoardおよびPIC18 Explorer Development Systemと組み合わせて利用できる。
量産価格はいずれも1個あたり0.50ドルからとなっている。PIC16F145Xファミリは現在サンプル出荷中で、量産は10月中旬からである。またPIC18FXXK50ファミリも現在はサンプル出荷中で、量産は11月初旬を予定している。PIC18F97J94ファミリは10月からサンプル出荷を予定しており、量産はやはり11月初旬になる見込み。