東芝は9月21日、ホンダがさいたま市で実施しているスマートホームシステムの実証実験に参画すると発表した。今後、両社はスマートホームでのエネルギー最適化などを目的とした実証実験を共同で推進する。

ホンダは、2012年4月から、さいたま市の「e-KIZUNA Project」の取り組みの一環として、埼玉大学隣接地のスマートホームシステム実証実験ハウス2棟で、モビリティーを含めた日常生活領域でのCO2排出削減を目指した実証実験を行っており、2013年度中に完成予定の3棟目には、両社のエネルギーマネジメントシステムを導入する。

実証実験ハウス(本田技研工業のホームページより)

実証実験は、東芝がスマートメーターを活用し、3棟をつないだコミュニティー内のエネルギーマネジメントや家庭内機器の制御を、ホンダがEVや創蓄エネルギーを担当し、両社のクラウド連携、機器間の相互接続性の実現、EVに搭載した二次電池「SCiB」のリユースに関しても検討していくというもの。

同実証実験を経て、両社は、東芝の家庭内外の機器ならびに、それらを統合的に制御するエネルギーマネジメント技術と、ホンダのモビリティー、テレマティクス、創蓄エネルギー機器関連技術の連携による最適なスマートホーム・スマートコミュニティーの構築を目指すとしている。