沖電気工業(以下、OKI)は9月18日、通信事業者向けのキャリアグレード・コミュニケーションシステム「CenterStage NXリーズ」に、110番、119番などの緊急通報の通信制御を行う緊急通報システム「CenterStage NX-ECS(以下、NX-ECS)」と、留守番電話や音声自動応答サービスなどに適用可能な高性能メディアサーバー「CenterStage NX3600(以下、NX3600)」の2機種をラインナップに追加し、販売を開始すると発表した。
緊急通報システム「NX-ECS」は、東日本大震災を契機に改正された事業用電気通信設備規則にも対応し、システムを2拠点に地理的に分散設置することでリスクを分散し、災害が発生した場合においても緊急通報サービスを継続して運用することを可能としている。「CenterStage NXシリーズ」で既に多くの稼動実績を誇る、OKI独自開発の「CenterStage HAミドルウェア」を採用し、システムの自動故障検知機能や万が一のトラブルからの自律復旧機能を備えているなど、万全な安定稼動対策が施されている。
「NX3600」は、豊富な採用実績のある高性能HMPソフトウェア「eおと エンジン for Server」を採用した、コストパフォーマンスの高いソフトウェアメディアサーバー。従来の専用ハードウェア製品では困難な、接続チャネル(回線)数のスケーラビリティの高さや、固定/携帯電話系の各種メディアコーデックの柔軟なサポートを実現し、またクラウド基盤上での運用も可能としている。
さらに、「CenterStage NX5000」シリーズおよびサードパーティ製の各種アプリケーションサーバーと連携することにより、各種アナウンス、留守番電話サービスなどの音声蓄積、音声自動応答(IVR)および電話会議サービスなど、各種次世代IPネットワークに必要なサービスを提供できる。