National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は9月18日、FPGAを使用したパワーエレクトロニクス向け制御システム「NI Single-Board RIO GPIC(General Purpose Inverter Controller)」を発表した。
同製品は、組み込みシステム設計のコストとリスクを低減することができるシステム開発ツールチェーン「NI LabVIEW」と組み合わせることで、グリッドタイ型のスマートな電力変換システムを実現することが可能な標準的なRIOアーキテクチャとなっている。標準的なアナログ・デジタルI/OとFPGAに組み込まれた58個のDSPコアが搭載されており、ほとんどのスマートグリッドのパワーエレクトロニクスアプリケーション(DC/AC、AC/DC、DC/DC、AC/ACコンバータ、柔軟性に優れたACトランスミッションシステム、再利用可能なエネルギーの生成、エネルギーの貯蔵、可変駆動アプリケーションなど)で必要とされる特殊な制御、I/O、性能、コストなどの要件に対応できる。
FPGAは「Xilinx Spartan-6」を採用、標準的なデュアルコアDSPを凌ぐ性能を有し、1ドル当たりの性能は40倍、チップあたりの性能は24倍、1W当たりの性能は10倍に向上する。また、400MHzのPowerPCプロセッサ、リアルタイムOS「VxWorks」を搭載。「VxWorks」は、スマートグリッドネットワークプロトコルDNP3、IEC 60870-5、IEC 61850、オンボードCOMTRADE(IEEE 37.111)データロギング、標準の3相IEC、EN、IEEE電力特性解析に対応する。