NTTは9月18日、米ITコンサルティング企業Centerstanceと、Centerstanceの全株式を買収することで合意したと発表した。このたびの買収は10月末までに完了する予定となっており、買収完了後、CenterstanceはNTT Centerstanceに社名を変更する予定となっている。
Centerstanceは、米国において数少ない「Salesforce.com」プラチナパートナーの1社となっており、同プラットフォームを活用しながら、利用者の業務プロセスを分析、既存アプリやインフラのクラウド移行の提供などを行っている。
NTTでは、このたびの買収によってCenterstanceとNTTグループ各社が連携することにより、「アプリケーション」 から 「IaaS、DC、NW」、「デバイス」に関して、その構築からオペレーションまで、利用者のICT全体を「ワンストップマネジメント」で提供することができるとしている。
今回の買収について、NTT代表取締役社長 鵜浦博夫氏は、「NTTグループは、"ICT戦略パートナー"として、お客様のクラウドへの移行を支援することにより、お客様のビジネス変革を実現したい。今回の買収により、NTTは、お客様のニーズに応じてクラウド移行を実現するための、コンサルティング提供力、移行の実行力を強化できる。」さらに、「NTTグループが、とりわけ海外において、既存システムや技術にしばられることなく、最新の技術を迅速に取り入れたクラウドサービスを提供する先駆者として、グローバルクラウドビジネスに取り組むための、大きな推進力となるものである」と述べている。
また、CenterstanceのCEO アーニー・カイヌ氏は、「我々がお客様や市場に提供しているユニークな価値を、NTTに認識してもらえたことはとても嬉しい。NTTグループに加わり、お客様がクラウドの潮流を最大限活用するに必要なソリューションや技術革新、そしてパートナーシップから成る強力なポートフォリオをトータルに提供できることを楽しみにしている」とコメントしている。