新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9月18日、米国ニューメキシコ州で同州政府などと共同で取組んでいる日米スマートグリッド実証プロジェクトにおいて、ロスアラモス郡の実証サイトが完成し、本格的な実証運転に入ったことを発表した。

同事業は、NEDOが米ニューメキシコ州政府および米連邦政府エネルギー省(DOE)傘下の国立研究所(ロスアラモスおよびサンディア)などと協力して行っているスマートグリッドの共同プロジェクト。日本国内で培ってきた技術を実証し、スマートグリッドの標準化活動に参画することや関連技術を海外へ展開することを目的に、日米共同事業として進められている。

NEDOは、同州政府が州内5ヵ所で行うスマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡とアルバカーキ市の2ヵ所において連携しており、2009年度から2013年度まで、予算額約48億円でスマートグリッド実証を展開する。なお、アルバカーキ市の実証サイトはすでに今年5月17日から運転が開始されている。

ロスアラモス郡のWebサイトでの実証運転には、NEDOから委託を受けた国内11社も参加しており、電力系統用大型蓄電池制御とデマンドレスポンスを用いて、配電線の電気の流れを制御するシステムを構築して実証を行うという。

ロスアラモス郡での実証事業の概要