富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は9月18日、アプリケーションの可視化とアクセス制御を実現する、バラクーダネットワークスジャパン製の次世代ファイアーウォール「Barracuda NextG Firewall」の販売を開始すると発表した。

今回発売するファイアーウォールは、L7アプリケーションコントロール機能を有し、Skypeをはじめとしたアプリケーションを識別し、アプリケーション利用状況の可視化とアクセス制御を実現する。

アクセス制御はユーザーごとに設定でき、例えば、通信ログからSkypeの利用状況を確認し、特定の部門のみ利用を許可することが可能。既に800種類以上のアプリケーションに対応しているが、2012年11月にはFacebookやSalesforce.com、YouTube、Twitterなどさらに対応範囲を拡大する予定。

Barracuda NextG Firewallはハードウェアアプライアンスに加え仮想アプライアンスも提供しており、ハードウェアの持ち込みが制限されるクラウド環境に導入が可能。仮想環境に導入することで、セキュリティを強化する。また、既にVMwareやXenを用いた仮想環境でシステムを運用されている顧客のセキュリティ強化も実現する。

仮想環境で「Barracuda NextG Firewall」例

また、ファイアーウォールが故障した場合、機器の設定情報をコピーしたUSBメモリを当該機器に接続するだけで、復旧ができるという。USBメモリにコピーした設定情報は暗号化されており、安全性が確保されている。

さらに、オプション製品の管理用アプライアンスを利用することにより、複数拠点/部門のファイアーウォールを一元管理し、管理の手間を省力化すると同時に、ポリシーの統一など企業のセキュリティレベルの向上を実現する。

製品の価格は、1台あたり19万9,500円から。なお、別途、年間保守料が必要。