電通は、iOS 6に標準搭載された電子チケット、電子クーポン、電子会員証など(Pass)を一括管理できる「Passbook」アプリケーションに対応した、企業向けのPassの発行管理システム「PASSSS:PASS Smart Service」を開発したと発表した。
「PASSSS」システム(Passリーダーアプリ)イメージ |
企業がユーザーに対してPassbookに対応したPassを提供するためには、アップルが指定したファイル形式でPassを生成する必要があることに加え、Passの高度な利用管理を行うためには、2次元バーコードの読み取りデバイスの準備と、またこれらを統合して管理するシステムの整備を行う必要がある。
そこで同社は、Passbook形式での電子クーポン・電子チケットの発行・管理をができるPMS(Pass Management System)である「PASSSS」を企業向けに提供する。PASSSSは、企業が直接ウェブ上でパスを発行・管理できる管理システムと、店舗で発行されたパスを読み取るためのPassリーダーアプリから構成されている。
「Passbook」利用イメージ |
Passbookは電子クーポンや電子チケットを一元管理できるようになっており、iOSデバイスのGPS機能により、近隣で利用できるPass情報が自動通知されるなど、従来の電子クーポン・チケット手法にはなかった利便性を有している。
ユーザーがPassbookを利用して電子クーポン・チケットサービスを受けるためには、インターネット(ウェブサイト、アプリケーション、電子メール等)経由でiOSデバイスに2次元バーコード付きのPassをダウンロードする必要がある。
一方、Passを発行する企業側は、2次元バーコードを読み取ることでユーザーによる利用状況をリアルタイムに管理できるほか、ユーザーのサービスの利用状況に合わせてPassの内容を更新できる機能があるなど、これまでにないユーザーとのコミュニケーションを実現できる。