丸紅情報システムズは、米インモンが開発した、ネットワーク監視ソフトウエアの新版「トラフィック・センチネル(Traffic Sentinel)バージョン6.0」の販売を9月13日から開始すると発表した。
本製品は、仮想化環境を含むコンピュータ・ネットワークを流れるデータを常時監視するソフトウエアで、収集したデータを比較することで、ネットワーク全体でのサーバや仮想マシン、クラスタのしきい値や傾向を知ることができる。
本バージョンでは、スイッチングハブなどの物理的なネットワーク機器に加え、仮想化環境におけるサーバやコンピュータ内部の仮想マシン同士を接続する仮想スイッチのトラフィック監視が可能になった。具体的には、Windows 2012 Serverの仮想化システムHyper-VのsFlow、Open vSwitch等の仮想スイッチに実装されているsFlow/NetFlow、インモン社製の仮想スイッチ用sFlowプローブ(ネットワーク遠隔監視ソフトウエア)であるVirtual Probe、およびサーバのCPU、メモリ、ディスクなどの使用状況を監視するHost sFlowからのフロー情報を監視できる。
また、Java仮想マシンやWEBアプリケーション(WEBサーバ、ロードバランサーなど)のパフォーマンス(負荷や稼働状況、レスポンス時間など)を監視する機能も追加し、さらに操作するWEBインタフェースと各種レポート様式の改善によって使いやすくなった。具体的には、Apache、NGINX、Tomcat、node.jsなどのWEBサーバに実装できる。
そのほか、リアルタイム・モニタリング用の新しいHTML5インタフェースにより、HTML5互換ブラウザ上でのチャート表示が従来よりも早くなった。さらに、イーサネットストレージ、Memcached、TRILL、スパニングツリーのパフォーマンスのモニタリングが可能となる。
トラフィック・センチネル バージョン6.0の価格は250万円から(税別、1ライセンスの場合。監視するフローエージェント分のライセンス数が必要)。すでに年間保守契約に加入しているユーザには無償でアップグレード版を提供する。