Cypress Semiconductorは、自社の不揮発性メモリポートフォリオに16MビットパラレルnvSRAMと同期NANDインタフェースを追加したと発表した。
同ファミリは、オープンNANDフラッシュインタフェース(ONFI)やトグルNANDバスコントローラと直接インタフェース可能な不揮発性SRAMメモリで構成されている。今回、nvSRAMポートフォリオが拡充され、SSDやPLC、ストレージやネットワーク機器の高速データ/エラーロガーまで用途が拡大するとしている。
16MビットnvSRAMはアクセス時間が25nsで、非同期不揮発性RAMとしては業界最速クラスを実現。オプションで、リアルタイムクロック(RTC)搭載製品も提供しており、重要なデータのタイムスタンプのログを取得することができる。同社のnvSRAMは読み取りや書き込み、リコールサイクルが無制限で、データ保持も20年間行うことが可能なため、データの連続高速書き込みや不揮発性データの絶対的なセキュリティが要求されるアプリケーションに最適とコメントしている。
ONFI NANDインタフェースnvSRAMは、ONFI 3.0 NV-DDRインタフェース(100MHz)とONFI 3.0 NV-DDR2インタフェース(200MHz)をサポート。トグルNANDインタフェースnvSRAMは、200MHzでのDDR制御向けにトグル2.0 NANDコントローラと互換性がある。ONFIおよびトグル製品は、いずれもx8およびx16ビットデータバス幅でのシングルチャネルでの動作をサポートしており、最大4億トランザクション/秒で動作することができる。
なお、16MビットnvSRAMファミリは現在サンプル出荷中で、2013年第1四半期に量産を開始する予定。ONFI「CY14V116Fx」およびトグルNANDデバイスは、3Vのコア、1.8VのIO電源で動作する。パッケージはいずれも165ボールFBGA。いずれの非同期デバイスも、RTCの有無にかかわらず8/16/32ビットのデータバス幅と2.5/3/5Vの電源レベルを備え、パッケージは44ピンTSOPII、48ピンTSOPI、および165ボールFBGAとなっている。