日立建機は9月12日、「双腕仕様機ZX135TF-3」を発表した。価格は2,360万円(税別)、発売開始は9月14日から。

同製品は、ベースとなる13t級油圧ショベルと同等のパワーの主腕と、それを補助する副腕の組み合わせにより、2つのアタッチメントを同時に使用できる。また、主腕でつかんだ対象物を副腕で切るなどの作業にも対応する。

双腕仕様機ZX135TF-3

主な特長として、2本の腕を活用することで一般に人手作業に頼っていた産業廃棄物の中間処理作業など、複雑な仕分け作業の機械化を図ることが可能。例えば、対象物を機械で所定場所までハンドリングし、人手による加工作業を行った後、再び機械で戻すような作業があるとする。同製品を使えば、副腕に適応するアタッチメントを用いるなどして、機械だけで一連の作業が行うことができるようになる。

また、重量物ハンドリング用と細かい作業用の2台の重機を使っていた作業も、1台で置き換えることができ、コスト削減に貢献することが可能。作業スペースが限られた現場においても、1台分のスペースさえあれば、2つのアタッチメントを用いた作業を行うことができるため、省スペースでの作業も実現できるという。

主な仕様は、標準バケット容量(主腕)新JISが0.50立方メートル、標準バケット容量(副腕)新JISが0.14立方メートル、運転質量が16.2トン、エンジン定格出力が69/2,000 kW/min-1、燃料タンク容量が220リットル、走行速度が5.5km/h/3.3km/h、輸送時全長が7,400mm、輸送時全幅が2,640mm、輸送時全高が2,780mm、キャブ高さが2,740mm、フロント最小旋回半径が2,890mm、後端旋回半径が1,480mmとなっている。