セルシスは、ソフトイーサ、ビビアンと協力し技術開発を行なってきた人型入力デバイス「QUMARION(QUMA技術)」が、経済産業省主催の「Innovative Technologies」に採択されたと発表した。

人型入力デバイス「QUMARION」

Innovative Technologiesは経済産業省が、コンテンツ技術イノベーション促進事業の一環として、日本の優れたコンテンツ技術を発掘・評価するために、今年度新たに実施される事業だという。

QUMARIONは、3Dキャラクターを操作するためにQUMA技術を利用して開発された人型入力デバイス。従来、3Dキャラクターの操作には熟練を必要としたが、同技術により、ユーザビリティの高いユーザーインタフェースによる操作で、3Dキャラクターを活用した静止画やアニメーションを効率よく制作することが可能になるという。関節は人の動作を表現するために十分な可動域をもち、各関節からのデータは毎秒約120フレームでPCに取り込まれ、リアルタイムに3Dキャラクターに反映される。

QUMA技術は、3D-CGデータを操作するために多数の関節センサーの組み合わせで構成される入力装置およびその制御機構に関する技術で、ソフトイーサ、ビビアンが中心となって研究開発を進めており、セルシスも2009年より主としてソフトウェア分野について協業してきた。