ブランド戦略コンサルティングを行うリスキーブランドは9月10日、生活意識調査「MindVoice」のデータをもとに、Facebook活用者に関する分析結果を公開した。

MindVoiceは、同社とマイボイスコムが毎年5月に共同で実施しているインターネット調査。調査対象は世帯年収300万円以上の15~64歳の日本人で、有効回答数は約4000サンプル / 年となっている。

MindVoiceや総務省の人口推計などをもとにした同社の分析によると、2012年5月時点のFacebook活用者(Facebookを日常的に利用している人)は推定583万人(ID登録者は1222万人)で、前年比370%の伸張率になるという。そのうち55~64歳のFacebook活用者は推定55万人(ID登録者は187万人)で、前年比734%と著しい伸張率になっており、Facebookは55歳以上の年齢層にも強くアピールしていることが分かる。

Facebook活用者の伸張率(出典 :「リスキーブランド / マインドボイス調査」)

また、同社が開発した48の価値観要素をもとにした価値観分析では、Facebook活用者はmixi活用者に比べ、ネアカで外交的な価値観を持っていることがわかったという。Facebook活用者に特徴的な価値観要素として「地球市民意識」「ユーモア力」「創造性」「リスクテイク」「社会のために」などが挙げられている。一方、mixi活用者はFacebook活用者と比べると「愚痴」「引っ込み思案」「甘えたい」などの価値観スコアが高いという結果となっている。

Facebook活用者の価値観特性(出典 :「リスキーブランド / マインドボイス調査」)

mixi活用者の価値観特性(出典 :「リスキーブランド / マインドボイス調査」)

これらの結果から、同社は「実名で情報や近況を共有しあうFacebookは、ネアカで外交的な価値観をもつユーザーを獲得し、こうしたFacebookの特性が、第二の人生を考え始める55歳以上の人たちの賛同を得たと考えることもできる」と分析している。