ポーラ美術館は、開館10周年を記念して公募した「コスチュームキューピー」について、採用するデザインを決定した。採用作品については商品化され、2013年3月から同館のミュージアムショップで発売される予定。

今回採用されたカンディンスキーの絵画をモチーフにしたキューピー (c)ONLY-ONE コスチュームキューピー

採用されたキューピーのモチーフとなったワシリー・カンディンスキー《支え無し》(ポーラ美術館蔵)

このたび商品化が決定したのは、東京都の細井えみか氏による作品。ワシリー・カンディンスキーの《支え無し》をモチーフにしており、絵画の中心に描かれた円をベレー帽風にアレンジしてキューピーにかぶせている。

今回の公募には、モチーフにする対象として同館所蔵作品の中からひとつ選んでデザインするという条件のもと、508点の応募が寄せられた。その中から同館による一次審査を行い、それを通過した3作品について一般投票を行い、最も多くの投票数を集めた前述のデザインについて商品化が行われることになった。

同館ショップにて不動の人気を誇っているという、モネ≪睡蓮≫キューピー(左)、そしてルノワール≪レースの帽子の少女≫キューピー(右)

なお、同館オリジナルの名画をモチーフにした「コスチュームキューピー」はこれまでに2体発売されているが、一般公募によるデザインが採用されるのは初めてとなる。