トレンドマイクロは、2012年8月度のインターネット脅威に関するマンスリーレポートを公開した。8月の不正プログラム感染被害の総報告数は846件で、先月の1497件から減少している。
発表によると、日本における8月の不正プログラムの検出数は先月同様「ADW_SOMOTO」がトップになっている。
ADW_SOMOTOはユーザーの意図しない広告を勝手に表示するアドウェアで、全世界でも3位の検出数を記録した。
感染被害者数では「TROJ_SIREFEF」がトップになっている。
このほか同社は、Android搭載端末を対象にした新しいタイプの不正アプリが8月に複数確認されたことを報告している。Android端末向けの不正アプリはこれまで、動画コンテンツの再生アプリを偽装するものが多かったが、8月には「Power Charge」「電池長持ち」「電波改善」「app電話帳リーダー」「無料電話」など、便利ツールを装った不正アプリが複数確認された。これらの不正アプリは、正規のマーケットではなく、攻撃者が作成したWebサイトで配布されていたという。
同社はこのような不正アプリへの対策として、正規のマーケット以外からアプリをダウンロードする際には特に注意するように呼びかけるとともに、スマートフォンにセキュリティソフトを導入することを推奨している。