サイオステクノロジー(以下、サイオス)は9月7日、トヨタ自動車(以下、トヨタ)が、世界13カ国で導入している自動車生産管理システム「ALC(アセンブリー・ライン・コントロール)」の運用で、サイオスのOSS(オープンソースソフトウェア)サポートサービス「サイオスOSSよろず相談室」を採用したと発表した。

トヨタ自動車の自動車生産管理システム「ALC」

サイオスでは、2007年6月より、企業がOSSを活用する際に発生する課題・トラブルに対し、80種類以上のOSSに関してOSSを熟知したテクニカルサポートスタッフが調査結果や回避策、アドバイスを提供するヘルプデスクタイプの有償サポートサービス「サイオスOSSよろず相談室」を提供してきた。

「サイオスOSSよろず相談室」サポートの流れ

一方、トヨタは2003年より、生産システムのグローバル化に伴う安定稼動やコスト削減のために、本格的なOSS移行への取り組みを行ってきた。世界13カ国の26法人、約40カ所のトヨタの車両製造・組み立ての工場で、従業員やロボットなどへの生産指示を行うトヨタ生産方式の中核でもある「ALC」においても、OSSを中心とする構成への刷新を行ってきたが、システムの運用において、これまでのサーバーメーカーから提供されるサポートのライフサイクルの短さや、安定稼動を優先的に求めるために最新OSSの技術情報への踏み込みが不充分といった点が課題となっていた。

これらの課題を解決するために、2011年6月に「サイオスOSSよろず相談室」を試験的に導入し、この度本格採用の契約を締結した。

これは、「サイオスOSSよろず相談室」がハードウェアメーカーに依存しない一元的なサポートであり、トヨタの問題解決のアプローチ、ステップの踏み方に柔軟に対応可能であったことなどにより、トヨタのコスト削減やグローバルサポート強化への貢献が評価されたことによるもの。

サイオスでは、今後も企業のあらゆる要望に対応し、企業の抱える様々な課題を解決するために、企業におけるOSSの利用を積極的に支援していく。