アドビ システムズは6日、国内最大規模のソーシャルゲームプラットフォーム「Mobage」(モバゲー)を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)が、「Adobe Digital Marketing Suite」の大規模包括契約による導入を決定したと発表した。本格稼働は10月を予定。

DeNAではこれまで、企画部やシステム部など部署を横断したリソースで、独自技術によるユーザー行動およびプラットフォームの分析や、ゲームの最適化を行ってきた。しかし、同社が運営するMobageでは月間100億超のトラフィックが発生しており、リソースの効率化と最適化サイクルのスピードアップが課題となっていた。

そこでDeNAは、Digital Marketing Suiteの導入前に4カ月間のトライアルを実施し、ROIを実証した上で導入を決定。トライアルでは、Mobageプラットフォームと人気ソーシャルゲームを「Adobe SiteCatalyst」および「Adobe Discover」で分析し、分析結果に基づいて「Adobe Test &Target」でテストとターゲティングを実施したことで、コンバージョンレートの増加を実現、ROI向上を果たしている。

DeNAは、今回のDigital Marketing Suiteの導入によって、より効率的かつ効果的なマーケティング施策を実践することで、さらなるゲームクオリティおよび運営効率の向上を実現し、より幅広い新規ユーザーの獲得と利用者層の拡大を見込んでいるという。