サイオステクノロジー(以下、サイオス)は9月4日、OSSの統合監視ソフトウェアである「Zabbix」サーバの堅牢性を高める「LifeKeeper」用オプション製品「Recovery Kit for Zabbix」を、ミラクル・リナックスと共同で開発、同日より発売開始すると発表した。なお、同製品の販売、およびサポートは、サイオスが行う。

「Zabbix」は、サーバ、ネットワーク、アプリケーションを集中監視するためのオープンソースの統合監視ソフトウェアで、Zabbixを利用することにより、システム全体の監視、障害検知、通知や、グラフ、マップ作成によるリソース使用状況の可視化を行うことができる。

「LifeKeeper」は、システムの障害を監視し、稼動系に障害が生じた場合に待機系に自動的に切り替えを行うことで、システムダウンタイムの時間を短縮するHAクラスターソフトウェア。HAクラスター機能に加え、遠隔地でも最新データの保管や複製を可能にする。

「Recovery Kit for Zabbix」は、「LifeKeeper」のオプション製品で、「LifeKeeper」のARK(Application Recovery Kit)の機能を活用し、「Zabbix」サービスを提供するためのプロセス(httpd, zabbix-server, mysqld)の死活、稼働状態の監視機能を提供することで、「Zabbix」が稼働するサーバを「LifeKeeper」でHAクラスター化する。

また、「Zabbix」サーバの障害検知を行い、必要に応じてフェイルオーバーを可能にする。これによりソフトウェア障害、およびハードウェア障害の際にも監視サービスの継続が可能になる。