オムロンとソーバルは、オムロン製品に組み込むソフトウェアおよびハードウェアの設計開発において協業することで合意したと発表した。

これにより、ソーバルは、オムロンが注力する産業および民生用機器の設計開発を支援する。オムロンとソーバルは、需要の拡大が続く組み込みソフトウェアの開発分野において、両社の強みを活用し合うことで、戦略の実行を加速させていくとする。

オムロンの手がけるFA機器や環境関連機器などの市場では、ソフトウェア開発の需要が年々増大している。その一方、激しい市場環境の変化により、企業ごとのソフトウェア開発の需要は、短期間で大きく変動する傾向にある。そこで、オムロンでは、機器の性能を決定づける信頼性やリアルタイム性を担う部分を除いたソフトウェアの開発をアウトソーシング化することで、需要の変動に強い体質作りに取り組んでいる。

こうした中、ソーバルのコンシューマ向け製品から特殊分野で用いられる装置までの開発実績と多岐にわたるシステム開発を受注できる開発力を活用することで、オムロンはアウトソーシング化を加速させていくことを計画している。また、ソーバルは、オムロングループの設計開発を支援することで、需要の拡大が続く組み込み用ソフトウェアおよびハードウェアの受託開発分野において、さらなる業容の拡大を図る方針である。