オークニーは9月3日、データを地図上に可視化するクラウド型の顧客・販売エリア分析アプリケーション「Orkney GeoGraph PC」の新バージョンをリリースしたと発表した。価格は、初期登録費用が5万円(1~20ID 時)、1IDあたりの年間利用料が3万6,000円。
同アプリケーションは、SalesforceのEnterprise、UnlimitedエディションあるいはForce.com上の利用者が蓄積しているビジネスデータを地理的に分析し、地図の上にトレンドやパターンを可視化する、クラウド型の顧客・販売エリア分析アプリケーション。
新バージョンでは、強化されたエリアや検索絞り込み機能により、より正確なターゲット顧客の情報が入手できる。具体的には、特定の都道府県、担当者、部署など、数値、文字列、日付、選択リストによる絞り込みや円のほか、直線、多角形などの任意の形による絞り込みができ、絞り込んだ顧客の位置関係を地図上で確認し、訪問することで効率のよい営業活動が可能となる。
また、数値データをもとに、地図上にグラフ化することで、どこにターゲットとする顧客がいるのかを分析することができ、ターゲット地域にダイレクトメールやイベントの企画実施などを行うことで、より精度の高いマーケティング活動が可能となる。
さらに、処理の高速化を実現させ、地図の表示速度、表示可能件数を向上。また、自動的に5つのレベル(都道府県、市区町村、町丁目、番地、号)まで正しくジオコーディングされたかを一覧表示する。そして、ピンが正しく位置表示できなかった場合、手動にて正確な位置にピンを移動でき、移動した位置を保存できる。
数値データをもとに地図上にグラフ化する「エリア分析」機能では、統計メッシュによる集約の種類が従来の「2次メッシュ(約10km四方)」「3次メッシュ(約1km四方)」に加え、「4次メッシュ(約500m四方)」「5次メッシュ(約250m四方)」を追加。より正確なエリア分析が可能となった。
動作環境は、SalesforceのEnterprise、UnlimitedエディションまたはForce.comを利用していること。推奨ブラウザは、IE8以上、Firefox14以上、Google Chrome、Safari5以上。また、今回のバージョンアップにより、アップルのiPad(Safari5.0以上推奨)でも利用可能。