楽天は9月3日、クーポンサイト「Shareee(シェアリー)」を運営するシェアリーの株式のうち7割を取得したことを発表した。同社の代表取締役社長には、8月31日付で楽天執行役員の大西芳明氏が就任しており、今後は既存株主である光通信と共同で同サイトの運営を行うとしている。
Shareeeは、クーポン・割引券を最大90%オフで共同購入できるサービス。地域密着型の店舗を中心に月間1600本以上のクーポン・割引券を取り扱っている。
楽天は今後、両社の強みを生かしながらサービスを運営し、O2O(オンライン・トゥー・オフライン)事業のひとつとしてクーポン事業を拡大していく方針。まず、楽天が提供する決済サービス「楽天あんしん支払いサービス」がShareeeに導入される予定になっており、これにより楽天スーパーポイントを媒介とした新規顧客の相互送客が図られる。また将来的には、楽天グループ内のみで利用可能なクーポンサービス「Racoupon (ラ・クーポン)」と、Shareeeを基盤にしたクーポン事業の連携を強化していく計画だという。