LSIは、ダイレクトアタッチドストレージ(DAS)を利用するアプリケーションを高速化する「PCI Express(PCIe) flash LSI Nytro MegaRAIDカード」を同社のチャネルネットワーク向けに供給を開始したと発表した。
同カードは、PCIeフラッシュテクノロジーおよびインテリジェントなキャッシングソフトウェア、そして同社のデュアルコアRAID-on-Chip(RoC)テクノロジーをベースとする、RAIDデータ保護機能を独自に統合化したエンタープライズユーザー向けデバイス。
データ量の爆発的な増大により、アプリケーションの性能とストレージおよびデータ保護要求条件を、高いコスト効率でバランスを取る必要がデータセンターなどでは求められるようになっており、同製品を活用することで、そうした問題を効率的に解決することが可能になると同社では説明している。
Nytro MegaRAIDカードの特徴は以下の5つ。
- レイテンシを最大1/47に短縮し、高速アプリケーションのレスポンスタイムを向上
- DuraClassテクノロジーをベースとするLSI SandForceフラッシュストレージプロセッサによる高レベルのフラッシュ性能と信頼性
- 同社のデュアルコアRoCテクノロジーによる最高レベルのデータ保護
- 管理オーバーヘッドの低減とTCOの節減
- 幅広いOSをサポートしているLSI SASおよびMegaRAIDドライバによる、様々なインフラへの適合性
また、アプリケーションによって頻繁にアクセスされるデータのいわゆるホットスポットを特定し、内蔵フラッシュストレージとHDDとの間でデータを自動的に移動させることで高いパフォーマンスと大容量という2つの要件に対応し、結果としてGB当たりのコストとトランザクション当たりのコストの両方を削減することができるともしている。
提供されるラインアップは以下の3品種。
- LSI Nytro MegaRAID NMR 8100-4i(内部4ポート、100GB eMLC)
- LSI Nytro MegaRAID NMR 8110-4i(内部4ポート、200GB eMLC)
- LSI Nytro MegaRAID NMR 8120-4i(内部4ポート、800GB eMLC)
なお、ロー・プロファイルMD2フォームファクタのNytro MegaRAIDカードはPCIe 3.0に対応し、6Gbps SAS/SATAデバイスをサポートする。