NECは8月30日、クラウド共通基盤パッケージ「Cloud Platform Suite」において、中規模の仮想化基盤構築向けの「Cloud Platform Suite スタンダードパッケージR2」(以下、CPSスタンダードパッケージR2)の発売を、同日より開始すると発表した。価格は、2,900万円(税別)から。
「CPSスタンダードパッケージR2」は、事前に設計・検証を実施した製品(サーバ、ストレージなどのハードウェアとOS、仮想化ソフトなどのソフトウェア)と、この製品を用いた初期構築、さらに説明書、運用ガイドラインなどのドキュメントをまとめて提供するクラウド共通基盤構築のセット製品。増設が必要な場合でも、増設ユニット(ブレードサーバ、ストレージ等)を追加するだけで容易にシステムを拡張することが可能。仮想マシン100台程度までの中規模な仮想化基盤構築に適しているという。
新製品は、運用時に空きリソースの管理が容易で、空きリソースを別の仮想マシンに割り当てるなどのリソースの効率的な使用が可能。バックアップストレージとして、従来のテープ装置に加えて、重複排除技術を搭載したディスクバックアップ用ストレージ「iStorage HS3シリーズ」を選択できる。
また、運用者の負担を軽減するドキュメントとして、仮想基盤運用に関する監視項目や障害対応の操作フローなどを記述している「運用ガイドライン」、「利用の手引き」は、CPSをユーザのシステム環境に合わせてカスタマイズする際に必要となるネットワークやストレージ、バックアップなどの設定例をまとめている「利用の手引き」、基本設計書にあたる「システム説明書」が提供される。
主な構成は、管理サーバが、Express5800/R120(CPU:Xeon E5-2609×1、16GBメモリ、HDD:600GB(SAS)×4)、基本装置がSIGMABLADE-M、リソースサーバがExpress5800/B120(CPU:Xeon E5-2670×2、64GBメモリ)、VMware vSphere 5 Standard、ストレージ がiStorage M300。