アドビ システムズは、「Adobe Creative Cloud」メンバーシップに対して、Illustratorの新機能を追加した。
この機能追加は、Creative Cloudメンバーシップに登録しているユーザーに、いち早く最新の機能を提供するもの。今回リリースされた新機能は以下の通りだ。
パッケージ機能
リンクされている画像やファイル内で使用されたフォントを含め、Illustratorプロジェクトに使用したファイルをすべて自動的に集約してひとつのフォルダにまとめる(Adobeのフォント以外の日本語フォントについては収集されない)。
これは、プロジェクトの引き渡しや共有の効率を高めるとともにミスを解消する目的の機能。長年にわたってユーザーからの要望が寄せられていた内容だという。
埋め込みを解除
他のデザイナーや顧客によってIllustratorファイルに埋め込まれた画像の埋め込みを解除する機能。デザイナーの作業量を減らす効果があるという。
リンクパネルの強化
Illustratorファイルに配置されたアートワークの詳細情報を、リンクパネルから直接確認できるようになった。配置されている画像が出力のための要件を満たしていることを確認するにはこれまで何度もクリックする必要があったが、今回の機能強化によって必要な情報が直ちに表示されるようになった。
今後の展開として、9月にはAppleのiPadを対象とした電子出版ソリューション「Digital Publishing Suite Single Edition」がリリースされ、「Dreamweaver」の新機能もCreative Cloudメンバー限定で提供される。このようにして、Creative Cloudには今後カ月以内に、さらに多くのイノベーション導入が予定されているとのことだ。
なお、アドビストアで販売されるAdobe Creative Cloudの個人版は、年間プランが月額5,000円、1カ月ごとの月々プランの場合は月額8,000円。学生・教職員個人向けには年間プランで月額4,000円、CS 3.x、CS4、CS5、CS5.5の個人ユーザー向けには、初年度の使用料を月額3,000円で提供中だ。