ニールセンは8月28日、スマートフォン・メディア利用実態調査レポート(2012年6月版)から、スマートフォンユーザーのアプリ利用状況に関するデータを発表した。同調査によると、スマートフォンの利用期間、利用者の性別や年代、スマートフォンに搭載されているOSの種類によって、アプリに対する利用傾向が異なることがわかったという。
「無料アプリを1ヵ月以内に5個以上ダウンロードした人」の割合は、利用開始直後の0~1ヵ月の割合が最も高く、その後4ヵ月までは時間の経過とともに急激に減少するという結果が出ている。また、いずれの利用期間においても、AndroidユーザーよりiPhoneユーザーの方が、1ヵ月に5個以上のアプリをダウンロードしている人が多い。
アプリをダウンロードする際の選択基準を尋ねた調査結果をみると、大半のユーザーは無料アプリを優先してダウンロードしていることがわかる。選択基準として「無料であること」を挙げた人の割合は、iPhoneユーザーは85.0%、Androidユーザーは90.1%で、Androidユーザーの方が若干多くなっている。
また、「信頼できるマーケット(アプリストア)で公開されていること」を選択基準にする人の割合もAndroidユーザーの方が10ポイント程度高く、「ユーザーの評価が自分の中の基準を満たしていること」、「ランキングで上位にランクされているアプリであること」、「ダウンロード件数が多いこと」の回答割合はiPhoneユーザーの方が高い。Androidユーザーはアプリストア信頼性が比較的重要な選択基準となっており、iPhoneユーザーはアプリストア内の情報を参考にするユーザーが多いことがうかがえる。
このほか、利用者の性別や年代によってダウンロードするアプリの選択基準の傾向が異なるという調査結果も発表されている。たとえば、女性は友人の評価を重視してダウンロードするアプリを選ぶ傾向があり、男性はアプリストア内の評価やメディアでの評価を選択基準にする傾向があるという。また年代別に見ると、男女とも若い年代では友人の評価やアプリストア内の評価を気にし、年齢が高くなるとアプリストア自体の評価やメディアでの評価を重視するという結果になっている。