ライオンは8月27日、会計システムで使用しているSAP向けデータベース基盤として、オラクルのデータベース・マシン「Oracle Exadata」を導入し、5月28日より稼働を開始したと発表した。SAP向けのデータベース基盤として、Oracle Exadataを活用される事例は、国内で初めてだという。
Oracle Exadata導入にあたり、SCSKが導入プロジェクトの企画・立案、構築、保守・運用を担当し、日本オラクルはOracle Exadataを活用した基盤システムの構築手法について、コンサルティング・サービスを通じて、プロジェクトの推進を支援した。
ライオンは2010年1月、メインフレームで稼働する販売物流・分析、マスタ管理などの基幹系アプリケーションのオープン化移行プロジェクトを開始し、同プロジェクトと並行して、2011年10月よりデータベース統合の領域を会計システムにまで拡大する検討を開始し、Oracle Exadataの導入が決定した。
Oracle Exadataの導入は、ライフサイクル全般にわたる運用・管理を支援するサービス「Oracle Advanced Customer Services」のSAPデータベース移行サービスを活用し、約2ヵ月半で完了した。
ライオンは、会計システム向けデータベース基盤を移行したことで、SAP FI(財務会計モジュール)の標準モジュールやアドオンの区別なく、3倍から20倍の性能向上を実現したほか、Oracle Exadataのデータ圧縮技術を活用してデータベースのストレージ使用量を約50%削減したとしている。